PPUとは

 最近、ゲームの世界の中の物体を物理的に正しく動かせて現実感を向上させるために、物理シミュレーションを行うコンピュータゲームが増えている。 ゲームに必要な物理シミュレーションに要求される負荷が今後増大することを考え、物理シミュレーション専用ハードウェア(Physical Processing Unit, 以下PPU)が一般向けに発売されている。

PPUは今のところAGEIAが開発元のPhysXしかないようです。
AGEIAのHP
http://www.ageia.com/

ちなみに物理シミュレーションをGPUで行うHavok FXというのもあります。
HavokのHP
http://www.havok.com/

まだPhysXは持ってないのですが、PhysX対応ゲームでは大量の破片がリアルに飛び散るらしいです。

 物理シミュレーションでは、物体同士が衝突したことを検出し、それぞれの物体が重なることや貫通することがないように処理しなければならない。PPUでは物体同士の衝突検出を効率良く行えるように、空間分割を行いできるだけ近くにある物体同士の衝突判定だけを行えば済むように工夫してある。この工夫を利用することと、専用に設計されたハードウェアによって、PPUでは高速に物体と光線との交点の情報を得られそうである。

 レイトレーシング法では、物体と光線との交差判定が処理時間の多くを占めるため、高速化するにあたって交差判定処理は重要になってくる。また、光線と物体の交差判定の結果から、どの物体がカメラから見えるかを知ることができる。これをラスタライズ法で利用すれば、見えない物体の描画処理を行う無駄を減らすことができる。

 つまりGPUPPURでは、レイトレーシングでの交差判定処理をPPUで行い、結果をGPUへ送ってシェーディング等を行います。